2016年6月9日木曜日

セコリ移住計画

既にセコリ荘のブログでもお知らせしたのですが、
今年は、セコリ荘の営業を夏季休暇にして「セコリ移住計画」という
実験的プロジェクトをスタートしてみたいと思っています。




まずは短めのトライアルです。

昨年のrooms31に出展した際に
「セコリの声」と題して、壁面にいろんな記事を掲載させてもらって、
そこで「セコリ移住計画」を決意表明したのですが、実行するまでに1年近くかかってしまいました。

その時の記事はこちらです



ちょっと読みづらいですが、記事はこのページからも。

産地訪問を続ける中で、ある時にふと...
「出張取材だと夜までの便で帰らないといけないから、例え取材が中途半端でもなんでも、時間がきたら
終了になってしまうんだよなぁ。残念だなぁ。」

という気持ちになりました。取材が中途半端にならないように組むのがプロだと思うのですが、
なんというか、僕はきれいに記事を作るのが最終目的ではないので、
生産現場の連続取材において、中途半端だと感じてしまうことは少なくなかったんです。

例えば、訪問日に見たい工程が見れないことなんて珍しくないし、
取材先で「あっ、あそこ紹介してあげるよ」という嬉しい展開もあります。

という経験が何度も続いたので、キャンピングカーに乗って数ヶ月に渡り各地を巡りました。
帰るという概念がなくなったので、満足するまで滞在して取材ができて、
紹介していただく流れに乗って、訪問先が次から次へと繋がったり、
キャンピングカーでないとできない経験を重ねることができました。

そして次に感じたのが、1つの産地(工場)についてもっと深く知って考えたいし、
一定期間いるから見えてくる景色があって、そこにしばらく滞在するからこそできることがあるということです。

例えば、僕らは国内外のブランドさんに素材提案をしています。
1週間じゃ無理だけど、2週間も産地内にいれば20~30社くらいお邪魔して条件に合いそうな素材サンプルをお借りして
即席のテキスタイルショールームがつくれます。場所はどこかをお借りして。
そこで、産地内から情報を配信したり、滞在中に産地ツアーを企画したり、
ブランドさんに現場に来てもらうこともできると思っています。
また、わかりやすく情報をまとめておくことで、メディア関係の方にも
良い情報提供や、取材のお手伝いをできるかもしれません。

さらに、工場さんの情報発信や展示企画や商品化に携わらせてもらう機会も増えてきたのですが、
これも中・長期間滞在すれば、もっと深い展開ができると思っています。

他にもいろいろとふわりと感じたことは多いですが
全てキャンピングカーで小滞在を繰り返したから見えてきた景色です。

僕にとって記事を書くのは、あくまできっかけづくりというか、産地の魅力を伝えるツールなので
いま、その先に踏み込むフェーズにきていると思っています。
ツルヤシャツさんと協同して、受注会と生産と納品までしていますが、
1つの企業さんとのお取り組みで、僕らにしかできないことがまだまだあると思っています。

東京に軸足があって、平日産地に行って週末はセコリ荘を開くのも
好きな産地に飛んでいける利点がありますが、長くて3日半という時間制限があります。

キャンピングカーでの訪問は、時間に縛られず、広く足を伸ばせる利点がありますが
移動生活に向いている形態だと思います。

セコリ移住計画はその先のステップで、あちらこちらに行くことはできないけど
1つの産地にどっぷりできるという利点があります。

1つの地域に半年ずつとか1年ずつの滞在を構想していたのですが、
いきなり半年レベルの滞在はいろいろとハードルがあるので、
まずは2週間や3週間でトライアルステイしてみたいと思っています。

6月26日日曜日の営業で東京のセコリ荘は夏休み入りして
まず、7/1から3週間を目処に金沢を拠点にします。

金沢には、セコリ荘金沢がありますが、
僕らも乗り込んで取材強化したいと思っています。

福井、石川にはこれまで生産をお願いしてきた企業さんが多数あって
工場さんとのお取り組みもいろいろと水面下で複数あるので
そういった企画を走せたいと思っています。滞在したら見えてくる景色がさらにあると思います。

そこで、7/1と7/2は産地ツアーを企画しています。
詳細はセコリ荘金沢のホームページにアップしました。

7/16と7/17の土日では、ツルヤとセコリのオーダーシャツの
北陸産地の生地推しの会で開催します。

7月下旬は東京に一時ステイして
藍の生葉の時期なので、ワークショップなどを開きたいと思っています。

8月に入ったら、次は山形か岡山への滞在を考えていますが
滞在先が未定なので、決まったらお知らせします。