2018年5月3日木曜日

IFF MAGIC JAPAN EDITION:03



2018年4月25-27日に開催された「IFF MAGIC JAPAN」が無事閉幕しました。

3m×12mの長方形ブースでは、計25社の工場さんのイチオシテキスタイルの展示をさせていただきました。

6m×9mの巨大ブースでは、椅子と机とゴザのリラックススペースを設置して
来場者の方々に休憩したり(産地関係の)書き物を読んでいただくコミュニティスペースを作りました。



プレゼンテーションは、セミナー会場の向かいという好立地に加えて
VIPアテンドコースにも入れてもらって、たくさんの方にお立ち寄りいただきました。
ブースに寄ってくださった皆さま、ありがとうございました。

海外からのバイヤーさんも多く、世界的に小売店がオリジナル商品をつくる流れがあること、
求められる生地値のレンジは国やショップによるけど、全体的に日本の生地が求められていることを細かく確認できる機会となりました。

今回たくさんの交流を通して、
例えば、海外ブランドやショップと付き合うときに、
コストパフォーマンスの高い良いモノを売るのはもちろんだけど、その取引きはモノだけじゃだめで、コミュニケーション含めて取引先と同じビジョンをどれだけ見ていけるかが、海外取引きにおいて超重要だと感じました。

当然国内でもこの点は重要ですが、海外は特に言語と距離の課題がある中で、どこまでそれができるか。

うちの会社で例えると、頼まれた生地を送るだけじゃなくて
海外の取引先でも、定期的に顔を合わせてオンラインでも頻繁にコミュニケーションをとって、卸先のブランドやショップのファンの気分まで理解して、ビジネスの行く先を経営者と同じ温度感で考えながら、期待に先回りして提案もするし、日本や日本の生地、産地のファンになってもらう。もちろん逆にうちの会社のことも知ってもらいながら。来日の際は、生産現場などもアテンドしながら時間を重ねて、「他ではなく日本と仕事がしたい」という関係性をつくることが重要と思いました。

海外取引の実績がある方からすると当然のことかもしれないですが
うちも徐々に輸出チャレンジがはじまって、新しい国のバイヤーさんとも話す中で
改めて強く感じたところでした。

素敵な機会をいただき、
IFF MAGIC JAPANの皆さま、ご協力いただいた工場の皆さま
スタッフとして一緒に汗を流してくれたみんなもありがとうございました!


2018年4月10日火曜日

糸編・コンバーター部



春になり「糸編」として法人化して、2年目になり
この春から5人の新しい仲間を迎えて活動しています。

5人のうち3名は糸編の1期インターン生で
年明けから募集して、順次面接させてもらって、2月〜3月に決まりました。

http://secoriblog.blogspot.jp/2018/01/1.html

これからみなさんには事前相談させていただきますが、
僕と一緒にインターン生が工場訪問や打ち合わせに同席することもありますが、
その時はどうかお許しをお願いします。


さて、新学期早々悩んでいる件が、タイトルの「糸編・コンバーター部」

僕たちの活動テーマは2012年くらいから変わらず「創出と発展」です。
繊維産地の技術と(デザイナーの)アイデアを結びつけて、0から1が生まれるお手伝いをして(繋ぐが出発地点と限らず、生産現場での創出ということもあります)、技術や産業や文化や経済の発展に貢献したい、というのが大テーマです。

その為に、多種多様な現場に足を運ぶところから活動がはじまって
情報発信、スペース運営、マッチング、生産サポートなどを行っています。

2018年はおそらく80以上100くらいのブランドさんのお手伝いさせていただくことになりそうで。それぞれのお手伝いの深さはさまざまで、毎週顔を合わせてほぼ全型、時には縫製にも関わっていることもあるし、ひと企画のみのコミットもあります。取引条件もさまざまで、シーズンや年間契約させてもらっているケースもあるし、間に入ってしまうケース(コンバーター業)もある。


話が変わりますが
今月末の4/25~4/27 で「IFF MAGIC」に糸編として出展するのですが
その内容を詰めています。10コマという巨大面積でのプレゼンテーション。
アウトプットとしてはもう頭の中ではできていて、これまで通り
各産地の紹介や、工場さんのご紹介やPRになります。

製品がない僕らのアウトプットと言えば、
テキスタイルの展示や写真や動画でのプレゼンテーション。産地をどれだけアピールできるかというところになる。roomsでもそうだったし、神戸ファッション美術館でもそうだったし、セコリ荘で行っていることもそう。

しかし今回のIFFでは
【工場さんの名前まで出すべきか否か】という点が、ふと検討材料になっている。

工場さんの名前まで出せば、良くも悪くも数件のメールや電話が工場さんに届く。
負担に感じる工場さんもあれば、直接やり取りをできない案件も発生するだろうし、これによって間抜きに繋がることもある。

もちろんどんな工場さんにご協力いただいて
展示ブースを作るか、どんなプレゼンテーションにするかに掛かっていますが。


話が戻りますが、
繊維産業単位で考えると、コンバーター会社の仕事の増減は、極論どうでも良い。
産地に必要なのは一定数の仕事。もちろんやりがい。

在庫商売をするところがあるから、通年でお仕事があって
繊維産地の経済事情とリンクしているというケースはもちろんありますが。

これから存在価値を築いていかないとならない弊社のこれからを考えると、
極論、契約のお仕事だけにして、海外輸出に専念する会社というスタンスもありなのかもしれない。現在お付き合いのしている80超のブランドさんは引き続き産地と細くても長くお仕事を継続して欲しい。全ての発注量はざっくりしか把握できてないけど、ひとつの工場さんにとっては重要なキャパを埋めるブランドさんもある。

となると、このIFFでは、工場さんの名前を出すか隠すか、どうするか。
どんなプレゼンテーションになるか。

会社としてのコンバーター業のあり方を見直している、2年目。

上記、海外輸出というのがいきなり出てきちゃいましたが
「海外輸出をしたいけどなかなかできず、海外のあの市場にマッチする」という工場さんはかなり多い。ターゲティング、プレゼンテーション含めて、小回りを効かせながら
すべきことは見えている。海外はやはり発注量も桁違いだし、値段も通りやすい。

話が散らかりましたが、
4/25~4/27の「IFF MAGIC」、 僕たちがどんなプレゼンテーションに決めたか、是非見に来てくださいー!

2018年3月16日金曜日

遠州産地ではみんなで新人を育てる



産地の学校の遠州校の開講が決定しました。

これまで浜松での出張講義は企画してきましたが
「遠州産地の学校」をはじめます。
開催日は隔週土曜日で、6月23日(土)から9月15日(土)まで。(予定)

学生さんでも、社会人でも、中学生、高校生も大歓迎です。
小学生以下の方は保護者の付き添いが必須です。

6/23、7/7、7/21、8/4、8/25、9/1、9/15、9/29の予定です。
詳細確定後は、産地の学校のブログにて正式発表します。


東京で開催していて3期目に入る「産地の学校」が「産地で開催する」ことの
意味(役割)をひたすらに考えてきました。
きっと、遠州産地に触れるきっかけだったり、遠州の繊維企業さんと繋がるきっかけだったり、遠州のものづくりのファンになるきっかけ。
そこから遠州と仕事をはじめる人が出てきたり、遠州産地で働く人が増えたり。

遠州での「産地の学校」というプログラムを通して、僕らの役割はきっかけを作ることなんだと目的が明確になりました。
きっかけ以上に欲張りませんが、最高のきっかけをプロデュースします。

このプログラムを受けたら、
仕事に就けるとか、オリジナルのテキスタイルが作れるとか、そういう場ではありません。

けど、参加する前より、遠州産地に詳しくなって遠州産地が好きになっているはずです。

気になる方は
sanchinogacco.comのコンタクトページからお問い合わせいただくか
5月に東京、浜松で説明会を開催する予定ですので
是非ご参加いただけると嬉しいです。
(時間は調整中ですが5月19日、20日に浜松駅近くの「Any」にて、説明会を行います)

決まり次第、こちらのブログや産地の学校のHPなどでもお知らせします。

直感的に、参加を決めた人へ。
参加費30000円を貯めておいてください。6月23日(土)に浜松でお会いできることを楽しみにしています。


---追伸(4月24日)---

「遠州産地の学校」第1期生募集開始しました!
http://sanchinogacco.com/?p=1197


2018年3月9日金曜日

【4/5 尾州産地バスツアー】



3月1日の研修ツアー


国内最大級、約10万点のテキスタイルのサンプルを保有する岐阜県羽島市にある「テキスタイルマテリアルセンター (通称 : マテセン)」と一緒に企画している尾州産地バスツアー。

2017年10月、2018年4月と企画して、デザイナー、パタンナー、生産管理者、学生さん、産地の学校のメンバーと一緒に、
紡績工場、染色工場、機屋、丸と経編、整理工場、縫製工場、そしてマテリアルセンターに訪れてきました。

現地集合にも関わらず毎回たくさんの方が集まってくれる人気イベントです。
そして、次の開催が4月5日に決まりました。

次は、尾州のニットの巨匠、刺繍工場、シャトルのドビー屋さん、整理工場、そしてマテリアルセンターの見学と講義という計画です。

【尾州産地研修バスツアー】
日時 : 4月5日(木)
集合 / 解散 : 9時30分に岐阜羽島駅の改札前集合 / 18時頃に岐阜羽島駅で解散します
※岐阜羽島駅は改札1つです
訪問先 : ①ニット職人さんをたずねる ②刺繍工場 ③機屋 ④整理工場 ⑤テキスタイルマテリアルセンター

を予定しています ※時間があれば⑥起毛工場にも寄ります
エントリーいただいた方に詳細をお送りしています。

参加費 : 5000円 (※学生の方は2000円です ※産地の学校のラボコースの方は1000円です)ランチは親子南蛮うどん(750円ほか)を予定しています

参加のお申し込みは、コチラのグーグルフォームからお願いします!
エントリー後、担当者からご連絡をさせていただきます!

※バスの定員が20名です。人数オーバーした場合、選考とさせていただきます。

2018年2月27日火曜日

産地の学校3期に向けて



2017年5月に開校した「産地の学校」。11月からはじまった2期生が年をまたいで
先週ついに最終週を迎えました。はやいはやい。4月から3期がスタートします。

繊維業界の窓口となり、関わるきっかけになる。
毎週の座学と工場見学で、魅力を伝え、繋がっていく。



テキスタイル、産地について短期集中で学べる場。
深く学ぼうと思うと底なしだけど、必要項目から優先的かつ効率的に。
仕事を初めて知らないと困ることを明確に。
専門性の高い領域をできるだけ楽しく。

工場、生地屋、アパレル、メディア、経営者などなど、同じ釜の飯を食べて繋がっていく場。
教室で終わらせず、繊維産地と本気で関わる分母を増やす。
新しいものづくりを生んでいく。

いろんなキーワードを掲げ、リピートしながら。

「参加して良かった」と思ってもらえるよう、
この船が目指すべきところにきちんと進むように、さらに気を引き締めて。

2期の修了生の方はラボコースにようこその方もいて、
全てのメンバーにエールを送り、引き続き共に走って行きたいです。

4月からの新しい出逢いの準備もぼちぼちと。

2018年2月11日日曜日

西脇ファッション都市構想


繊維産地である、兵庫県西脇市。綿を中心とした先染め織物が得意な産地で
国内では高い生産力も持つ産地。そんな西脇市が平成28年7月に掲げたのが「西脇ファッション都市構想」。


以下、西脇市のホームページからの引用です
本市においては、10歳代後半から20歳代の若者が、進学や就職に伴い 阪神間などの都市部へ大量流出するという構造的な問題を抱えており、播州織を支える若手人材が不足している状況が見受けられます。 
そのため、若手人材を本市に呼び込み、確保するには、播州織関連の雇用を生み出しとともに、播州織が若者にとって魅力的な産業になっていく必要があります。これらの状況を踏まえ、強みである素材生産を中心とした製品づくりを強化することに加えて、素材を生かし織物を使った最終製品までデザイン・製造することにより、ファション分野の産業を伸ばしていくことが求められています。
そこで、播州織に着目した地方創生として、播州織が抱える課題に対して、どのような事業に取り組んでいくかの方向性を体系的にファッション都市構想に示しています。
 
西脇ファッション都市構想のホームページはこちら

取り組み内容をすごく簡単に説明すると
(1)西脇市の繊維企業へ新規就労を増やす取り組み(PRイベント・助成など)
(2)産地内でのコミュニティ形成の支援(365cotton、コワーキングスペース「CONCENT」の設立)
(3)セミナーなイベントなどの開催・個別相談など

※宮浦の解釈、要約バージョンです

繊維産地に興味がある!働きたい!という若者が全国に数多くいるのは事実です。
そんな若者たちが産地企業に繋がった時に、最初に浮上する課題が受け入れ企業の経済事情と条件。
当然、いろんな意味で簡単に人を増やすことなんてできないです。
受け入れ側は、向こう数年の経営状況を見据えて、新しく入った人に給料を払い続ける。
とことん新人の成長に向き合う。人を入れるという決断の重み。その責任と覚悟はなかなか。

その課題に直接作用するのが西脇市が打ち出した施策で、上の(1)の部分ですが、
3年間という期限を設けて、金銭的なサポートもする。

これがフィットしたことで、西脇市には施策開始後、17人(平成30年2月現在)もの新規就労者が増えました。
この17名の就労が「とりあえずのマッチング」で終わらせないことが最重要だと思っています。弊社も平成28年末からこの事業のサポートに携わらせていただいていますが、まさにこの部分に全力でサポートすることが使命だと思っています。

そんな任務の今年度最終日の出張が今日終わりました。
みんなと見つめあって、悩みや展望を聞いて、話して、確認。
17通りの理想と課題があることに対して、最適解を追求する。
目の前をしっかり見ながらも、ちょっと先の未来、これからの新規就労者のことも考えていく。

とてもお世話になってきた西脇、西脇市の中のみなさん。
思い返せば、初めて生地を買わせてもらったのは西脇の機屋さん。

繊維の産地である西脇が持つ魅力を少しでも後押しできるように。構想は続きます。

2018年2月7日水曜日

トレーナー、サポーター(裏方の仕事)

AbemaTVの『格闘代理戦争』という番組が毎週日曜に放送されていて、
気づいたらここ数ヶ月、日曜の真夜中に番組を追いかけていました。

魔裟斗、山本KID、小川直也(柔道家)、武尊の4名からの推薦選手がトーナメント式で戦うという番組の構成で、試合本番に向かうプロセスに魅力が詰まった内容。K-1絶頂期にテレビの前で熱狂していた30~40歳の男性が、おそらく番組のターゲット。

魔裟斗が放送の締めに「(推薦選手が)1人で練習をしていたら半年かかることを2ヶ月で教えた。これがプロのトレーナーとしての仕事だった」みたいなことを言っていたのが印象的でした。



まさに魔裟斗が言う、このトレーナー的な、サポーター的な仕事が僕自身目標にするところだと思いながら、番組を見納めしました。

格闘技だったら、試合で相手に勝つことにまっすぐ向かうトレーニングがベスト。

2017年に開校した「産地の学校」の話に置き換えると、
「こんな学校があったら良い!」「繊維産地をまわり始めた自分にとって、こんな学校があったら!」という僕自身のリアルな視点で、これから繊維産地と深く付き合っていこうという歩みをサポートする学びの場、繋がりの場を目指しています。

繊維産業というのは本当に覚えることが山ほどあって、原料、染料、織物、編物、染色、加工などなど、さまざまなセクションごとに厚い専門書が何冊も存在していて、掘り進めれば進むほどどんどん深いところまでいけて、しかも現在進行形で新素材や新技術、新しい機械が誕生し続けています。

僕は産地をまわりはじめた頃、平日何時間も母校の図書館にこもって
繊維の本、素材学、組織の本、産地の本など読み漁っていて、難しく書かれているし膨大な量だしで、かなり混乱していたと思います。本によって書いてあることは時々違うし。とにかく難しく書いている内容を解読するのに時間がかかったのを鮮明に覚えています。

産地の学校では、知識に関しては「必要なところをできるだけわかりやすく効率的に」というのが講義の裏テーマなのは、当然だけどすごく大事なポイント。あとは活きた情報とノウハウ、考え方、楽しさ。ついつい難しく説明してしまうのが専門家の方の魅力でもあるのですが、みんながしっかり付いていける講義にする必要があるので、お越しいただく先生とはみっちり打ち合わせをして、資料づくりや用語集づくりも最適化を目指します。

講義前、講義中、講義後で徹底して学びの場をサポートするのが、事務局の仕事。

「学びの効率化のサポート」みたいに書いてしまったけど、ちょっと間違えていて、産地の学校は就職・転職活動中の方、ブランドを立ち上げる方、事業主の方などもいて、流動的な"貢献できる部分"に「事務局のサポート」という形そのものが最適化されるのがベストだと思っています。