2015年7月20日月曜日

ライターという仕事の素晴らしさ

僕は学生を終えて、いきなり自称ライターとなり
これまでものづくりの現場を訪れてきました。

工場、工房、アトリエ、研究所、作業所...
色々な雰囲気の現場があります。
  


この写真は「THE 工場」という感じですよね。


時には急ぎ足の時もありますが、
年間150~200箇所ほどおじゃましているので、
おそらくこれまで合計500箇所くらいになります。

つまり500人以上のつくり手さんのお話を聞いてきたということです。
職人さん、技術者さん、作家さん、社長さんも。

『本当にこの仕事楽しいな』
と思う瞬間が週に何度もあります。

ものづくりにかける情熱を、
僕はライターとして、面と向かって聞く機会が連続するわけです。

同じ仕事に人生をかけること
代々続くものづくりを受け継ぐこと、
イノベーションを興すこと、

ものづくりにかける圧倒的な情熱と勇気と希望、恐怖が混じり合っています。
僕は毎回毎回、心の底が熱くなる感覚がします。

そして、その感動、ものづくりの魅力を
僕の視点で発信するわけです。

こんなにもたくさんの素晴らしいつくり手さんの声が聞ける
こんなに充実感と使命感を感じる仕事はなかなかないだろう、と毎回思います。

正しい表現かわからないけど
1つの取材は、1冊の本を読んでいるようなものなのかもしれません。

昨日、取材を終えて車の中で下山君とそんな話をしました。
彼はものづくりライター1年目。

「東京にいて月30万円の給料とボーナスを貰っていたとして、それを有意義に使えているかというと疑問。時間がなかったり。お金って豊かな時間を演出するものだと思うから、有効に使えないならただの紙切れ。ライターという仕事は正直給料はそんなに良くないし、交通費も時間もかかる。体力も使う。けど、毎回すごく貴重なお話を聞けて、普通だったらこんな経験できないって思う。日常でこんなに気持ちが熱くなることないよね。だからギャラでは計れない、すごく豊かで貴重な機会を得ている、素敵な仕事だよね。」

こんなやりとりをしました。
(上の会話は二人の会話のミックスです)

うまく言えないけど、本当に素晴らしい仕事です。

2015年7月11日土曜日

1年ぶりにページビューを見てみて

こんにちは。
あっという間で、このブログの更新が1年以上できていませんでした。

ブログリンクがSecori Galleryの公式サイトのトップメニューにあるにも関わらず、1年以上も放置だなんて、
本当にまずいな...と反省しています。

Secori Galleryはプロジェクトや企業さんのPRのお手伝いもしているので、
こういう側面は自らの発言や事業そのものの説得力がなくなる...と、本当に深い反省です。

改めて、このブログが開かれている間は、定期的に更新していくと決意します。
次にもし更新が止まった時はブログを閉じる時だなと思います。

さて、この1年間何をしていたかというと。
ブログで書くようなネタがなくなったわけではなく、
文章を書く場所が増えたという変化がありました。

それに対して自分の書くスピードが上がらないので、
この個人ブログの更新が疎かになってしまったという結果です。

もともとこのsecoriblogは個人のレポート・アーカイブを目的に
2013年7月に開設しました。

2012年10月頃から国内の工場や工房を訪れるようになり、
訪問先は繊維から工芸までさまざまで、
年間 150〜200社の現場におじゃましています。(繊維系の企業さんを中心に)

取材もあれば、工場の見学、時にはものづくりの商談のケースもあります。
最近は見学をして、その後取材をお願いして、その後商談やご紹介をしていくという流れが増えてきました。
月島のセコリ荘に素材サンプルを置かせてもらうということも多いです。

このブログでは寄稿先の決まってない時に
魅力ある現場訪問のストーリーを綴ったり、
内輪で開催している工場ツアーの様子をレポートしたり、
お取引先のお店のこと、時には個人的な考察も綴ってきました。

そんなバランスを予想してはじめたものの、
現在の僕の執筆状況を整理してみると

2013年初期にはじめさせて頂いた
繊研新聞社様のレポートPLUS

2014年初期からはじめさせて頂いた
マガジンハウス様のセコリプレス

同じく2014年上半期からはじめさせて頂いた
Mercedes-Benz Fashion Week のキュレーターブログ

2015年に入って自分たちではじめたセコリ百景

そして出版が遅くなっていますが
Secori Book用にも原稿を書き溜めています。

この他に単発で寄稿をしたり、
雑誌やウェブの企画でものづくり特集を担当したり
書籍や冊子の企画・製作にも携わっています。

他媒体に情報をご提供、アレンジするだけのことも少なくありません。
僕が知っている情報は、現場の方々に頂いた時間なので、
アウトプットできないくらいなら適切に流すべきだと当初から考えてきました。
もちろん現場のご迷惑にならないことが一番です。

そんな取材執筆活動の中で
連載や担当企画も継続しながら、
「この工場や工房のものづくりの魅力はこの媒体が合う」
「この枠だと魅力がしっかり伝わらないから、ウェブ向きだな」
「この取材先は自ら行くべきだ。そっちの方が面白い」

なんてことを考えながら、ふらふらと緊張感と責任感を持って活動しています。


ここからは、いいわけと気づきと感謝なのですが、




このような状況だとsecoriblogへの投稿は優先順位が下がってしまうんです。
同じく僕が書くとして、編集さんがいるので同じ文章にはならないですが、
書いた記事は多くの読者が見てくれる場所で書いた方が良いという考えが働きます。

当然の思考です。

職人さんからしたら同じ時間を割いたとしたら、発信力のある媒体で記事が流れた方が数千〜数万という読者の目に届き、
受注や購買にだって繋がりメリットが大きいです。
それは同じくライターやメディアが望むところでもあります。

このsecoriblogは継続時は平均 2000~3000 / 月くらいのページビューでした。
この期間にこの投稿数、大した努力もない個人の発信力では当然の結果です。
もっと努力してこのsecoriblogのページビューが数十倍〜数百倍となれば、
更新頻度もあがると思います。

そんな僕の怠惰な1年が過ぎ、今日久々にブログを開きました。

何気なくページビューをのぞくと、右肩下がりのグラフですが
いまでも月に300人ほどが訪問してきてくれていることがわかりました。
1年以上も放置してくれていたにも関わらずです。

西脇ツアーの記事尾州産地訪問の記事YKK訪問の記事が特にアクセスが多く、
コンテンツ内のワードにヒットして飛んできてくれた方や、
Secori GalleryのHPから飛んでくれた方がほとんどです。

こんな自己満足なブログで全く更新がなくても、訪れてくれて人がいること、
ものづくりの記事を求めてネットサーフィンしている方がいることを知りました。

頻度はそんなに上げられないと思いますが、
今後は最低でも月に1度は、ものづくりのこと、産地のこと、僕らの活動について更新していきたいと思っています。

最近は上記の連載や企画の他、
美術館との企画やイベント、教育関係、
商品開発、生産、PR、地域活性のお手伝い、
新しいプロジェクトの立ち上げ準備などをしています。

一番近いニュースとしては、
8月1日にセコリ百景主催で初のイベントを開催します。
3月からキャンピングカーで国内の取材旅行をしていて、その報告会もします。
詳しくはこちらを是非。




このエントリーが約2000字。
ブログタッチなので、1時間くらいで書けました。


いやぁ、1日1本くらい更新できるはずだよなぁ。
次のエントリーもどうかお楽しみに。