2013年12月23日月曜日

西脇産地ツアー

今年度、おそらく7度目の西脇訪問。

いつもは1人ですが、今回は島田製織さんのご協力のもと、ミニ産地ツアーが実現しました。


テキスタイルデザイナーのMasashi Kondoさん



MITTANの三谷さん




染織作家の斎藤さんと一緒に西脇産地をまわりました。

島田製織さんにてhatsutoki新作や生地を拝見して、午後は工場を見学してまわり、夜は播州織の若手中心の忘年会をしました。


丸石織物さんの工場では主に綿ポリの大量の生地のストックが。素敵な柄生地もたくさんありました。




綿ポリ生地の特徴についてのご説明を受ける近藤さん




紋紙作りの見学もさせて頂きました







主に西脇の多くの生地が集まる倉庫へ。




忘年会では機屋で働く多くの若手が集い、機屋トークが繰り広げられ、まさに播州織熱血塾でした。





2013年12月9日月曜日

小田原OTA MOKKO

寄木細工の技術で様々な商品を展開する「OTA MOKKO」のショップと工房に行ってきました。OTA MOKKOは東京から車で2時間ほどの距離にある、神奈川県小田原市にあります。

ものづくりを取材する際に、相互関係にある「地域」についてもしっかり学び考えていくと、ものづくりそのものより、その“表現"を描写していることに気づくことがあります。

小田原に代々続く寄木細工は、自然の木の色味を活かした国内唯一の木工技術です。
昔ながらの手法で木を切り、圧着され、削り出されます。

太田さんの、この文章を読み、小田原にどんな時間が流れているのか、
移り住みどんな物語があったのか、とにかく楽しみでした。



店頭でお出迎えしてくれたのが、太田さんです。


優しい雰囲気の店内です


これが実際に使われる素材の種類です。木の自然のそのままの色です。


箸置きやトレー、コースターなど様々な商品を作られています。


まだ実験段階の商品も見せて頂きました。



コースターに湯のみを乗せるとこんな感じです。焼き物との相性もばっちりです。


同じ柄でも濃淡が変わるので、同じものは2つとありません。


この日は、木工職人を目指す友人と訪れました。
東東京研究所というプロジェクトで共に活動もしています。


太田さんの説明を熱心に聞いています。







太田さんとMIYABI氏の打ち合わせ風景


これはMIYABI氏がデザインした図柄のようです。独特のコラージュ感です。


僕も購入させて頂いた箸置きです。


Secori Bookも置いてくれてました。







隣接している工房も見せていただきました。









2013年12月5日木曜日

富山県黒部市のYKK基地


北陸産地訪問の初日は、富山県黒部市にあるYKKの工場に行きました。
本社にアポイントを取った時から工場内撮影は厳禁だと念入りに説明されました。

撮影ができたのは主に施設の外側。それでもYKKの規模のすごさが伝わるかと思います。


まず施設の入口正面です





目指す建物は遠い




違う角度からの同じ建物です




施設内を一周しました。広過ぎて基本的にバス移動です。




このすべてYKKの黒部事業所の敷地です







敷地面積は76000平米だそうです





創設者の吉田忠雄記念室、展示ホール、アトリウム、丸屋根展示館なども見学させて頂きました。
宇宙ステーションのような建物の入り口です。この先から写真NGでした。




“「善の巡環」他人の利益を図らずして自らの繁栄はない。"


を企業理念に、創設当時は導入した機械やファスナー製造の技術を周りの同業者にもひらき、自社同様に他社の繁栄も考えていたそうです。そうして善の「製造と代理店」の関係がつくられていって、70年以上経つ今でも当時からの取引きが続いているそうです。


取材を通し、創業者の吉田忠雄さんの社員を大切にする心や、品質と創造を追求したものづくりへの精神が至る所で生きているのを感じました。

2013年11月26日火曜日

全国縫製サミット

2013年11月23日、日本発ものづくり提言プロジェクト」の発足3周年を記念して全国縫製サミット」が開催されました。このサミットでは、青森から岡山まで、優れた工場経営、高付加価値なものづくりを行っている布帛の縫製メーカーから5名の社長さん、横編みニットの佐藤繊維・佐藤社長の計6名がご登壇しました。

司会は、Tシャツ(丸編みニット)メーカーの経営者であり、中小企業におけるWeb活用、IT経営の先駆者として著名な久米繊維工業・久米信行会長が勤められました。









パネリストの方々です。

佐藤克豊氏(サンライン/青森県・紳士服縫製)
森奥信孝氏(岩手モリヤ/岩手県・婦人服縫製)
佐藤正樹氏(佐藤繊維/山形県・ニット)
白石正裕氏(ファッションしらいし/東京都・婦人服縫製
神村尚樹氏(大阪シンコー/大阪府・シャツ縫製)
米倉勝久氏(タカラ/岡山県・婦人服縫製)

久米信行氏(久米繊維工業/東京都・ニット

(右からの着席順です)








冒頭に出された主な課題です


・伝統と近代工業のかけ算の仕組み
・縫製工場で働く人が、この10年で15万1000人減っている
・食耕自給率40%対し、衣類は4%切っている。日本の手仕事の文化
・日本の国産ニット製品は0.7%
・差別化したものづくりとは
・どうストーリーのある製品をつくっていくのか



※ フィルタリングするよりノーカットの映像を観た方が各パネリストの方のご意見がよくわかると思うので、現在、映像データを拝借できないか聞いています。許可が降りましたらリンクを貼りたいと思います。


会場には、「日本発ものづくり提言プロジェクト」の発起人代表でもあるカイハラ株式会社の貝原会長や、メーカーズシャツ鎌倉の貞末社長もいらっしゃっていました。

とにかく印象的だったのは、会の終わりに貞末社長が「今後の日本のものづくりの発展の為に、企業はとにかくやるかやらないか」という実行力を強調されたご意見です。メーカーズシャツ鎌倉の軌跡を併せ、説得力がありました。





※使用許可がおりましたら、追記します。




2013年11月21日木曜日

尾州産地


大田教授FDC(一宮地場産業ファッションデザインセンター)さんに貴重な機会を頂き尾州産地の訪問をしました。



FDCさんの事務局です


FDCさんはじめ、エネルギー溢れる若い方が産地に入っていることを、尾州産地でも確認しました。

もちろんそれでも後継者不足は深刻ですし、若い方が憧れる工場というのは、どうしてもどこの産地でも偏るものなのだと思います。

それでも若い方が外部から産地に飛ぶ込むという事実だけでも、大きな活気を生む要素で、可能性が連鎖していくのを感じます。特に外部から入った方というのは、例えばバブル期から続いているような古い仕組みに縛られず、全く新しい仕組みや方法を作ってしまったりするのだと思います。

世界的に知名度のある某機屋さんでも、新しい生地を開発してきたのは社長でなく、新人社員だというのを聞きました。

尾州では、FDCさんを中心にネットワークが形成されていて、

産地単位で企画づくりを模索したり、産学連携も形になっていて、様々な可能性を感じました。


ブランドとの協同についても、閑散期についてや、具体的なヒントも頂きました。
自分なりの方法で貢献 していけるように行動していきたいと思います。



毎年2月が少し織機が落ちつくようなので、もし尾州でウールのオリジナルを織りたい方がいたら、情報を共有できるかと思います。






2013年11月5日火曜日

ヤマナハタオリトラベル2

8月のヤマナシハタオリトラベルに続き、11月5日もヤマナシハタオリトラベルに行きました。通常は新宿集合で富士吉田までバス移動のハタオリトラベルですが、今回は奥田さんの呼びかけに10人以上集まったので、車二台で富士吉田に向かいました。


最初の訪問は槙田商店さんです。




ジャカードのブレインのある、工場の二階にご案内して頂きました。


ジャカード機を上から見る機会なんて滅多にないかと思います。





本当に皆さん熱心で、刺激になります。





























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