2015年8月7日金曜日

社会的価値

思い返すと、留学先のロンドンから帰国したのがちょうど3年前の夏。
LCFというファッションの大学で勉強していて、修了際に展示会を2つほど企画しました。




改良点の多い企画でしたが、友人達の力を借りてなんとかやり遂げることができて、この展示会の内容が後押しとなり帰国後すぐにフリーランスとして働きはじめました。つまり、フリーランスとなって3年が経ち、この秋から4年目に突入ということになります。

この3年間めちゃめちゃ楽しかったけれど、自分の仕事で食べられるようになったのは最近で、どれだけ価値のある仕事をしてきたか社会に貢献してこれたかを自己評価するとあまり胸を張れないです。それでも4年目という節目で色々と考えることも多く、覚悟も備えはじめています。

これからは、自分が関わっている産業の未来や社会的貢献を見据えて、「自分が楽しい・満足する活動を続ける」というフェーズから「社会的な価値をつくる」というフェーズに挑戦していきたいと思っています。

いまの主な仕事は、執筆編集・媒体の制作運営・多種企画提案・ものづくりサポート・地域活性・展示会・教育関係・プロモーション・ブランディング…その他さまざまですが、主に産地とファッションとそれらの未来と暮らしの中の出来事のお手伝い(キュレーション)している感じです。もっと上手に自分の仕事を説明できないといけないですね。。

色々やってるのですが、これからは僕らの特性と社会的価値を重ねて、やるべき事業のみを抽出しないといけないと思っています。例えば上の項目で「ものづくりサポート」とは生地の手配や工場やデザイナーのマッチングから、時にはOEMまで引き受けてきました。しかし、OEMは僕らでないとできないことでは全くありません。
今後はOEMはやらない、という風に1つ1つの事業を見つめ直して、洗練させて抽出していきます。




そして最大のテーマがスケールです。

僕は3年前からいままで、可能な限り各地の産地に足を運んでいます。
出張が月に2度の時もあれば、月に4度(ずっとハシゴのような感じ)の時もあります。
この生活を続けてきたのですが、まだまだ国内の繊維企業に足を運びきれていません。同じ企業さんに何度も足を運ぶこともあります。理解が足りないことも多いです。

そうして取材させていただき、時には記事にさせてもらい、お借りしてサンプルをセコリ荘に並べさせてもらったり、デザイナーさんに(を)ご紹介したり、商品開発や新しい企画に進んだりしていきます。この現場に足を運ぶこの動きは非常に重要だと思っています。この状況において、この規模感で産地の魅力を発掘発信して、企業さんや時代が求めていることを詰めていくわけですが、この役割は僕ひとりでは足りないと思っています。(2015年から下山君が加わってくれましたが、いま石川に行ってもらっています)圧倒的にスピードが足りないと感じています。

これまでセコリ荘のスタッフやライターの募集はしてきましたが、
次の課題は、僕らと同じような視点で産地にどんどん足を運べて、コミュニケーションを繰り返し、探り、アウトプットや展開を考えていける人と出逢い、仲間として参加してもらう必要があると考えています。ここが4年目に向けて、いま抱く一番大きな課題です。

心当たりある方は是非ご連絡ください。


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