2018年2月7日水曜日

トレーナー、サポーター(裏方の仕事)

AbemaTVの『格闘代理戦争』という番組が毎週日曜に放送されていて、
気づいたらここ数ヶ月、日曜の真夜中に番組を追いかけていました。

魔裟斗、山本KID、小川直也(柔道家)、武尊の4名からの推薦選手がトーナメント式で戦うという番組の構成で、試合本番に向かうプロセスに魅力が詰まった内容。K-1絶頂期にテレビの前で熱狂していた30~40歳の男性が、おそらく番組のターゲット。

魔裟斗が放送の締めに「(推薦選手が)1人で練習をしていたら半年かかることを2ヶ月で教えた。これがプロのトレーナーとしての仕事だった」みたいなことを言っていたのが印象的でした。



まさに魔裟斗が言う、このトレーナー的な、サポーター的な仕事が僕自身目標にするところだと思いながら、番組を見納めしました。

格闘技だったら、試合で相手に勝つことにまっすぐ向かうトレーニングがベスト。

2017年に開校した「産地の学校」の話に置き換えると、
「こんな学校があったら良い!」「繊維産地をまわり始めた自分にとって、こんな学校があったら!」という僕自身のリアルな視点で、これから繊維産地と深く付き合っていこうという歩みをサポートする学びの場、繋がりの場を目指しています。

繊維産業というのは本当に覚えることが山ほどあって、原料、染料、織物、編物、染色、加工などなど、さまざまなセクションごとに厚い専門書が何冊も存在していて、掘り進めれば進むほどどんどん深いところまでいけて、しかも現在進行形で新素材や新技術、新しい機械が誕生し続けています。

僕は産地をまわりはじめた頃、平日何時間も母校の図書館にこもって
繊維の本、素材学、組織の本、産地の本など読み漁っていて、難しく書かれているし膨大な量だしで、かなり混乱していたと思います。本によって書いてあることは時々違うし。とにかく難しく書いている内容を解読するのに時間がかかったのを鮮明に覚えています。

産地の学校では、知識に関しては「必要なところをできるだけわかりやすく効率的に」というのが講義の裏テーマなのは、当然だけどすごく大事なポイント。あとは活きた情報とノウハウ、考え方、楽しさ。ついつい難しく説明してしまうのが専門家の方の魅力でもあるのですが、みんながしっかり付いていける講義にする必要があるので、お越しいただく先生とはみっちり打ち合わせをして、資料づくりや用語集づくりも最適化を目指します。

講義前、講義中、講義後で徹底して学びの場をサポートするのが、事務局の仕事。

「学びの効率化のサポート」みたいに書いてしまったけど、ちょっと間違えていて、産地の学校は就職・転職活動中の方、ブランドを立ち上げる方、事業主の方などもいて、流動的な"貢献できる部分"に「事務局のサポート」という形そのものが最適化されるのがベストだと思っています。

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