2018年2月11日日曜日

西脇ファッション都市構想


繊維産地である、兵庫県西脇市。綿を中心とした先染め織物が得意な産地で
国内では高い生産力も持つ産地。そんな西脇市が平成28年7月に掲げたのが「西脇ファッション都市構想」。


以下、西脇市のホームページからの引用です
本市においては、10歳代後半から20歳代の若者が、進学や就職に伴い 阪神間などの都市部へ大量流出するという構造的な問題を抱えており、播州織を支える若手人材が不足している状況が見受けられます。 
そのため、若手人材を本市に呼び込み、確保するには、播州織関連の雇用を生み出しとともに、播州織が若者にとって魅力的な産業になっていく必要があります。これらの状況を踏まえ、強みである素材生産を中心とした製品づくりを強化することに加えて、素材を生かし織物を使った最終製品までデザイン・製造することにより、ファション分野の産業を伸ばしていくことが求められています。
そこで、播州織に着目した地方創生として、播州織が抱える課題に対して、どのような事業に取り組んでいくかの方向性を体系的にファッション都市構想に示しています。
 
西脇ファッション都市構想のホームページはこちら

取り組み内容をすごく簡単に説明すると
(1)西脇市の繊維企業へ新規就労を増やす取り組み(PRイベント・助成など)
(2)産地内でのコミュニティ形成の支援(365cotton、コワーキングスペース「CONCENT」の設立)
(3)セミナーなイベントなどの開催・個別相談など

※宮浦の解釈、要約バージョンです

繊維産地に興味がある!働きたい!という若者が全国に数多くいるのは事実です。
そんな若者たちが産地企業に繋がった時に、最初に浮上する課題が受け入れ企業の経済事情と条件。
当然、いろんな意味で簡単に人を増やすことなんてできないです。
受け入れ側は、向こう数年の経営状況を見据えて、新しく入った人に給料を払い続ける。
とことん新人の成長に向き合う。人を入れるという決断の重み。その責任と覚悟はなかなか。

その課題に直接作用するのが西脇市が打ち出した施策で、上の(1)の部分ですが、
3年間という期限を設けて、金銭的なサポートもする。

これがフィットしたことで、西脇市には施策開始後、17人(平成30年2月現在)もの新規就労者が増えました。
この17名の就労が「とりあえずのマッチング」で終わらせないことが最重要だと思っています。弊社も平成28年末からこの事業のサポートに携わらせていただいていますが、まさにこの部分に全力でサポートすることが使命だと思っています。

そんな任務の今年度最終日の出張が今日終わりました。
みんなと見つめあって、悩みや展望を聞いて、話して、確認。
17通りの理想と課題があることに対して、最適解を追求する。
目の前をしっかり見ながらも、ちょっと先の未来、これからの新規就労者のことも考えていく。

とてもお世話になってきた西脇、西脇市の中のみなさん。
思い返せば、初めて生地を買わせてもらったのは西脇の機屋さん。

繊維の産地である西脇が持つ魅力を少しでも後押しできるように。構想は続きます。

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